キャッチャーのサインに関して
・サインがバレないか心配
・球種サインのパターンを知りたい
このような悩みを抱えている選手や指導者の方は多いと思います。
もちろん攻撃時のサインほど複雑にする必要はありませんが、「グーがストレート」「パーがカーブ」のような単純なサインだと、相手チームに盗まれてしまいます。
そこでこの記事では、キャッチャーのサインの重要性やパターンについて、筆者の実体験とともに解説します。キャッチャーのサインで大事なことは、相手にバレず、投手が混乱しない複雑さにすることです。
サインの重要性
まず初めに、キャッチャーのサインが重要な理由を解説します。
キャッチャーのサインは、2塁ランナーには丸見えですし、サインの出す位置が悪いとランナーコーチにも見られてしまいます。サイン盗みは禁止されていますが、行われていると考えた方がよいです。
ルール上は禁止されていますが、サイン盗みをされて打たれたらどうにもなりません。審判に抗議しても得点が無効になる、勝敗が覆るということはないです。それならば、サインを盗まれないように努力することが最も確実です。
プロ野球のようにリーグ戦で、ほとんどの試合が中継される場合はサイン盗みの対策は大変です。しかし、高校野球のようにトーナメント戦で試合中継がほとんどない場合、出し方やパターンを少し意識するだけでサイン盗みの対策は可能です。ぜひ実践してみてください。
サインを盗まれないために
次に、サインを盗まれないために意識するべきことを伝えます。サインを盗まれないために大事なことは、サインの出し方とパターンです。それぞれ詳しく解説します。
サインの出し方が重要な理由は、相手のランナーコーチに見られないためです。そもそも、キャッチャーのサインが見える位置にいるのは、ランナーコーチと2塁ランナーです。
そして、2塁ランナーは常にいるわけではないため、簡単にサイン盗みはできません。そのため、ランナーコーチが見えないサインの出し方を意識することで、サイン盗みをされる可能性は大きく下げられます。
具体的な出し方についてですが、以下の動画がわかりやすいかつ、筆者が伝えたいことを伝えているため、割愛させていただきます。
次にサインのパターンです。先ほど「2塁ランナーは常にいるわけではないため、簡単にサイン盗みはできない」と書きましたが、「グーがストレート」「パーがカーブ」のような単純なサインだと、2塁ランナーに見られるだけでバレます。球種を正確に盗まれなくても、ストレートと変化球を区別されるだけでも大きなハンデです。
そのため、球種のサインを工夫する必要があります。ただ、繰り返しになりますが、高校野球はリーグ戦ではなく、試合中継も頻繁には行われないため、複雑にしすぎる必要はありません。むしろ複雑にしすぎると投手が混乱する、余計なことに気を使ってしまうため、得策ではありません。
そこで、筆者が高校時代に使っていた球種のサインを紹介します。
サインのパターン
筆者が高校時代に使っていた球種のサインは、「サインを3回出して、イニングによって何番目か決める」というものでした。イニングが1・4・7回は1番目、2・5・8回は2番目、3・6・9回は3番目のサインです。
例えば「グーがストレート」「パーがカーブ」「チョキがスライダー」とすると
チョキ → グー → パー
の場合は、5回の守備時は「ストレート」、6回の守備時は「カーブ」になります。
そのほかにも、打順や右打者か左打者かで決めるなど、パターンはいろいろあります。以下の記事が参考になるため、詳しく知りたい方は読んでみてください。
投手ごとにサインを変えるという意見もありますが、高校野球でそこまで複雑にする必要はなく、複雑にすることで生まれるサインミスの可能性も考慮すると、チーム共通のサインで良いというのが筆者の意見です。
また、コースに関してはバレても裏をかけるため、構えたところという形にしていました。コースがバレてると感じたら、サインをもう1つ増やして、親指と小指でコースを決めていました。
ただ、サイン盗みされないために、サインを複雑にしすぎるのは良くありません。投手のことを考えて、相手にバレず、投手が混乱しない複雑さにすることが大事です。
まとめ
今回は、キャッチャーのサインの重要性やパターンについて解説しました。キャッチャーのサインで大事なことは、相手にバレず、投手が混乱しない複雑さにすることです。
また、キャッチャーの重要な役目は、サインを盗まれないことではなく、チームを勝たせることです。サインに気を取られないで、全体的な能力を上げることに注力しましょう。
このブログでは、キャッチャーの技術に関する記事をほかにも挙げているため、ぜひご一読ください。
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