野球上達に必要なネットリテラシー ~選手・指導者として本質的な情報を収集する~

思考法

今はインターネットの発達により、情報で溢れかえっている時代です。野球においても、どれが正しい情報かわからないと悩んでいる方も多くいると思います。

また、プロがSNSで技術を発信する時代です。そのため、情報の取捨選択がしっかりできる人が上手くなり、取捨選択ができる人とできない人の差が広がるのは必然です。

私も現役時代は大量の情報の中で、試行錯誤と取捨選択を繰り返しながら野球に打ち込みました。この記事では、筆者が考える「本質的な情報を収集するために大事なこと」を伝えます。

結論は、自分に当てはまる情報を選ぶ自分の意志で選択するの2つです。

ネットリテラシー 前提

まず大前提として、野球に関してインターネット上に間違った情報はほとんどありません

野球に関する情報を発信している方のほとんどが、野球をしていた方か野球をよく観ている方です。その上で感じて、発信している情報は決して間違いではありません。

大事なのはその情報があなたにとって有用かどうかです。色々な意見に耳を傾けることで自身の知見を拡げたり、物事を多様な角度で見られるようになります。

ネットリテラシー 自分に当てはまる情報か

情報を取捨選択する際に大事なこと1つ目は、「自分に当てはまる情報か」です。

現代はプロ野球選手指導者トレーナー、当ブログのような一般人など、様々な方が野球に関する情報を発信しています。そのため、発信する対象も「プロを目指している選手」「レギュラーを目指している選手」「草野球を楽しみたい大人」「基礎固めをしたい小・中学生」など様々です。

その中で本質的な情報を収集するためには、自分に当てはまる情報かどうかを判断する必要があります。そして、判断するために大事なことは、反対の意見も聞くことです。

例えば、ダルビッシュも提唱し、支持している方もが多くいる「走り込み不要論」があります。

「走り込み」は野球選手に必要なのか?
このオフ、レンジャーズのダルビッシュ有投手がテレビ番組内で発した「走り込み不要論」が大きな反響を呼んだ。その発言内容は多くの野球人に衝撃を与えた一方で、近年、日本野球界において少しずつ高まっている「走り込み離れ」を加速させる力を持った提言でもあった。そこで今回は、野球界と走り込みにスポットをあて考察してみたい。

走り込みを不要とする根拠を要約すると

  • 長距離走は有酸素運動のため、筋肉量が落ちてしまう
  • 野球は瞬発力が重要であり、短距離ダッシュの方が適している
  • 野球に必要な足腰の強さは長距離走では鍛えられない

などが挙げられます。野球は性質上、心拍数が高い状態でプレーをすることはほとんどなく、瞬発力が重要であるため、理にかなった意見です。

一方で、「走り込みは必要である」と主張する人もいます。

「長距離走は必要?」元プロ日体大コーチが語る投手の基礎体力の重要性と練習メニュー vol.2 | 高校野球ドットコム
今回はオフシーズンに行いたいトレーニングや基本練習を、アマチュア球界で定評のある指導者に伺っていった。第2回目となる今回も日本体育大学の辻孟彦投手コーチにお話を伺っていく。

走り込み推奨派の根拠でよく見られたのは

  • 基礎体力がないと、練習量を確保できない
  • 野球は左右で筋肉がバラつきやすいから、全身運動の走り込みでバランスよく鍛える

などです。上記の記事にあるように、走り込みを不要と唱えるプロ野球選手は長距離を走る体力があり、中高生の選手がその意見を鵜吞みにするのは良くないとのことです。

両者の主張をまとめると、走り込みは

  • 基礎体力を鍛えるには向いている
  • 全身運動のため、全身の筋肉をバランスよく鍛えられる
  • 野球に必要な筋肉、能力自体は鍛えられない
  • やりすぎると筋肉量が落ちてしまう

ということになります。これらの情報と、あなたの立場を照らし合わせます。

小・中学生の場合、ウエイトトレーニングは多くできない(成長に悪影響が出る)ため、筋肉のことはあまり意識する必要がありません。また今後、高校、大学と野球を続ける場合は練習量がますます多くなるため、基礎体力が必要になってきます。これらの理由から、走り込みが必要と考えることができます。

一方で大学生や高校3年生の場合、ウエイトトレーニングも増え、筋肉を意識するようになります。また、高校、大学は引退したら野球に区切りをつける選手も多いため、結果に直結した練習、トレーニングがメインになります。これらの理由から、走り込みは不要と考えることができます。

主張にはそれぞれメリットがあります。そのため、1つの主張を聞くのではなく、違う主張も聞き、それぞれの主張のメリットを理解して自分に当てはまるか判断することで、本質的な情報を収集できるようになります。

ネットリテラシー 自分で考えて選択する

2つ目は、「自分で考えて選択する」です。

先ほども触れたように、プロ野球選手による情報の発信は非常に参考になります。

しかし、その情報を「あの〇〇選手が言っているから」という理由だけで参考にするのは良くありません。なぜなら、自分で考えて選択することで、モチベーションの向上につながるからです。

例えば、「○○選手が言っていたからやる」という選手と、自分で考えて選択し「自分に必要なことだからやる」という選手では練習に対するモチベーションも大きく異なります。

また、失敗した場合も「○○選手が言っていたことは間違っていた」で終わるか、「こういう考えだったけど、こう失敗したから次はこうしよう」となるかで大きく異なります。

自分で考えて選択することは結果に対して自分で責任を持つことにつながるため、本質的な情報を収集する際に重要になります。

まとめ

今回は正しい情報の選び方について話しました。情報を取捨選択する際に大事なことは

  • 自分に当てはまる情報か
  • 自分で考えて選択する

の2つです。

もちろん、言うことを聞かなければならない相手や状況もあると思います。そんな時も「なぜこうするんだろう」「どういうメリットがあるんだろう」と考えることで今後につながります。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

こちらの記事では子供に指導する際に大事なことを解説しています。興味がある方は是非ご一読ください。

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