- 「何を基準にリードを組み立てればいいかわからない」
- 「配球とリードの違いがわからない」
キャッチャーでこのような悩みや疑問を抱えている方は多いと思います。
キャッチャーは全投球に関与するため、ピッチャーの能力を活かすも殺すもキャッチャー次第です。しかし、配球とリードはキャッチャー特有であり、理解していない指導者も少なくありません。
この記事では、高校まで10年間キャッチャーでプレーした筆者が、配球とリードの違いと配球の重要性、配球の学び方を解説します。
結論から言うと、リードを組み立てるために重要なのが配球です。
配球とリードの違い
まず初めに、配球とリードの違いについて説明します。
一言で言うと、配球は「セオリーによる組み立て」でリードは「総合的な根拠による組み立て」です。
簡単な例を挙げると
- 「この打者の構えはグリップの位置が高いから高めが苦手、高めを攻めよう」
- 「この打者はベースの近くに立っているからアウトコースが苦手、アウトコースを攻めよう」
というように相手打者の特徴から考える組み立てが配球です。一方で
- 「この打者の構えはグリップの位置が高いけど、前の打席は高めを捉えられたから低め中心に攻めよう」
- 「この打者はベースの近くに立っているけど、ランナーが2塁にいるからインコース中心に攻めて進塁打を打たせないようにしよう」
というように、様々な要素から考える組み立てがリードです。
つまり、配球はリードの組み立て材料の1つということです。
配球の重要性
次に、リードを組み立てる際の配球の重要性について解説します。
まず、リードを組み立てる要素は
- 相手打者の情報
- 自チーム投手の調子
- 配球
- 試合状況
などが挙げられます。ただ、「自チーム投手の調子」「試合状況」は試合ごとに変わるため、前もって準備できません。また、中学・高校野球などのトーナメント戦の場合、「相手打者の情報」も多くないです。
一方で、配球はセオリーによる組み立てですので、他の要素と異なり、前もってインプットして準備できます。そのため、自身が持っている配球のレパートリーが多いほどリードの幅が広がります。
以上がリードを組み立てる際に配球が重要である理由です。特に、トーナメント戦の場合は、「相手打者の情報」が少ないため、配球に関しては積極的に学ぶように心がけるべきだと考えます。
配球の学び方
配球に関して学ぶ方法は
- YouTube
- ブログやサイト
- 本
の3つが挙げられます。それぞれの学び方のメリットとデメリットを解説します。
YouTubeで学ぶメリットとデメリット
メリットは、元プロ野球選手や元甲子園球児など、実績がある方の話を聞ける点です。経験や知識が豊富なため、新しい発見があるはずです。
デメリットは、参考にならない可能性がある点です。トーナメントとリーグ戦ではリードの組み立て方が違い、もちろん投手のレベルにも差があります。
YouTubeで学ぶ場合は、自チームでも応用可能かという視点を持って学ぶようにしましょう。
配球のセオリーを学べる動画として、以下の動画が挙げられます。
ブログやサイトで学ぶメリット
メリットは、情報量が多く、手軽に調べられる点です。「配球」と検索するだけで、多くのブログやサイトがヒットするため、配球のセオリーを学びやすいです。
デメリットは情報が正確ではない点です。ブログやサイトは、だれでも情報を発信できるため、その情報が正しいか判断することが重要です。
以下の記事で正しい情報の選び方を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
本で学ぶメリットとデメリット
メリットは、情報の信憑性が高い点です。本を出版するには、筆者の実績と内容の信憑性は必須ですので、情報がでたらめということはまずないです。
デメリットは、金銭的な負担がかかる点です。大金ではありませんが、YouTubeやブログ等は無料であり、それらと比べると金銭的なハードルが存在します。
ただ情報の質と量のどちらも重視するならば、本が最適だと考えます。
筆者が配球のセオリーについて学ぶ際に参考にした本を紹介します。
フルタの方程式では、配球に限らずキャッチャーの様々な技術や知識が学べます。キャッチャーが読んで損をすることありません。
考える配球は、内容が配球に特化した本です。そのため、配球に関して何かしらの学びが得られるはずです。
配球 まとめ
今回は、リードを組み立てる際の配球の重要性について解説しました。
今回の内容をまとめると以下のようになります。
配球 まとめ
- 配球は相手打者の特徴から考える組み立て
- リードを組み立てる要素の中で、唯一前もって準備できる
- 配球を学ぶには本が最適
試合の状況や投手の調子を把握することも重要ですが、配球を学び、リードの幅を広くすることで、把握した試合の状況や投手の調子をよりうまく活かすことができます。
ぜひ、配球について学んでみてください。
また、リードの組み立て方は以下の記事で紹介しています。興味がある方は是非ご一読ください。
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