「いいキャッチングってなに?」
「フレーミングをやってるけど、効果が実感できない」
そんな悩みを持つキャッチャーは多いはずです。
近年、SNSを中心に「フレーミング」という言葉が広まりましたが、形だけを真似して「なぜその動きが必要なのか」を理解している選手・指導者は少ないのが現状です。
また、キャッチングの技術を解説している人は多いですが、目的や意図を解説している人はほとんどいません。
目的や意図のないキャッチングはただの自己満足になってしまいます。
そこでこの記事では、高校まで10年間キャッチャーとしてプレーした筆者が、キャッチングの重要性からフレーミングの目的、練習方法を解説します。
キャッチングの重要性

キャッチングが上達することで、以下2つのメリットがあります。
球審にストライクと言ってもらえる
ピッチャーが投げやすくなる
これらを実現するための技術(手段)が、フレーミングとキャッチング音です。手段が目的になりがちな選手が多いため、改めて意識してください。
フレーミングの目的
みなさんはSNSで「ボールをストライクにするフレーミング」と評している人を見たことはありませんか。
実は、ボールをストライクにするフレーミングはありません。なぜなら、球審はキャッチングを見ていない (見えない) からです。
野球中継の視点だとフレーミングはよく見えます。しかし、球審の視点だとフレーミングは視界に入りません。
実際に1試合、球審をやってみると実感します。

ではフレーミングの目的は何でしょうか。それは、投手が投げやすくするためです。
球審視点と異なり、投手視点だとフレーミングがしっかり見えるため、投手の調子に影響します。
例えば、低めの球を上から捕るとボールが垂れているように感じますが、下からすくい上げるように捕ると球が伸びているように感じます。
また、キャッチングでミットが流れる(動いてしまう)と、「狙っているところからずれている」と感じてしまい、調子が悪いと錯覚してしまいます。

このようにフレーミングはボールをストライクにするためではなく、ピッチャーが投げやすくするためのものになります。
キャッチング音の重要性
フレーミングは球審の視界に入らないため、判定に影響しません。そこで重要になるのがキャッチング音です。
ストライクか微妙なコースに来た時に、キャッチング音が「バシッ!」と鳴ると、球審もストライクコールをしやすいです。
しかし、キャッチング音がイマイチの場合、審判はストライクコールを一瞬ためらってしまい、ボールになってしまいます。
(キャッチング音の動画)
また、キャッチング音が良い場合とイマイチの場合を比べると球速が 10km/h 速く感じると言われています。
そのため、キャッチング音が良いとピッチャーが「今日は調子がいい」と感じ、余計な力みがなく投げることができます。
反対に、キャッチング音が悪いと余計な力みが生じてしまい、ピッチャーの不調につながってしまいます。
つまり、キャッチング音は「球審にストライクと言ってもらう」「投手が投げやすくなる」の2点で重要になります。
フレーミングのレベル
フレーミングは以下のレベルだったら練習が必要です。
・映像で確認したら明らかにミットが止まっていない
・ピッチャーがフレーミングに対して不満がある
しかし、そうでない場合はフレーミングの練習は必要ありません。理由は、練習に対しての効果が見込めないからです。
先ほども述べた通り、フレーミングの目的はピッチャーが投げやすくするためです。そのため、ピッチャーが投げにくくなければ十分で、それ以上の効果はありません。
それならば、必要以上にフレーミングの練習をするよりも、他の練習をする方がチームの勝利に貢献できます。
フレーミングの練習が必要かどうかも一度見直してみましょう。
キャッチングのコツ

良い音を鳴らす方法
キャッチングで良い音を鳴らすためには、キャッチャーミットの選び方や手入れの仕方も重要になりますが、今回は技術面を解説します。
キャッチングで良い音を鳴らすためには、「キャッチャーミットの芯で捕ることが大事」とよく言われます。
しかし、キャッチャーミットの芯と言われてもピンとこない方も多いと思います。言い換えると「ボールと垂直に当たる箇所」です。


写真の赤い部分がキャッチャーミットの垂直に当たる、いわゆるキャッチャーミットの芯になります。
これは型によって少しづつ場所が変わるため、自分で確認してみてください。
そして、キャッチャーミットの芯がわかったら、常にそこでキャッチングするように心がけましょう。
また、音を鳴らすために、捕球する瞬間にミットを前に出して、ぶつけるように捕球する方もいると思います。
しかし、その捕球方法はあまりおすすめできません。理由としては以下の3つです。
- 腕が伸びてしまうため、打撃妨害のリスクが生まれる
- ミットが余計に動く
- 体に余計な力が入り、ショートバウンドや盗塁の対応に支障が出る
ミットの正しい位置で捕球することに注力すれば音はしっかり鳴るため、その他は意識する必要ありません。
フレーミングのコツ
フレーミングのコツは「外から内へ」を意識することです。

「ミットは動かすな」と言われたことがある方も多いと思います。
しかし、止めようと思うとボールの勢いに負けて、ミットが流されてしまいます。
そのため、少し動かすくらいの意識を持つ方が、ミットがしっかり止まります。
キャッチング まとめ

今回の内容をまとめると以下のようになります。
キャッチング まとめ
- キャッチングの目的はストライクをボールと言われないため、投手が投げやすくするため
- 音はキャッチャーミットの芯で捕ることを意識する
- 見せ方は「外から内へ」を意識する
記事でも触れましたが、キャッチャーが勝利に貢献する方法はキャッチングだけではありません。
他にもブロッキングなど、キャッチャーの技術を解説していますので、興味がある方はぜひご一読ください。


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