2024年 千葉県高校野球夏季大会 ノーシードの注目公立高校

高校野球情報

2024年の千葉県夏季大会で躍進が期待されるノーシードの公立高校を紹介します。

※この記事の内容は、筆者が観戦した感想を中心として、雑誌やネットの記事を参考にしています。実際にインタビューしたわけではないため、多少の誤りはご容赦ください。

また、こちらの記事では春季大会の総括注目選手の紹介をしています。興味がある方は是非ご一読ください。

2024 春季千葉県高等学校野球大会まとめ & 夏の注目選手
2024年 千葉県高校野球春季大会の結果は以下の通りです。千葉県高校野球連盟より筆者が現地で観戦したのは15試合です。予選・検見川ー千葉商業・千葉ー千葉南・市立千葉ー柏井本戦・志学館ー茂原北陵・市立千葉ー翔凜・長生...

注目公立高校 幕張総合高校

画像引用:Wikipedia

公式戦戦績

23秋予選
〇 6-5鎌ヶ谷(予選1回戦)
〇 7-6銚子商業(代表決定戦)
本戦
〇 4-3西武台千葉(2回戦)
● 0-1専修大松戸(3回戦)
24春予選
〇 7⑦0敬愛学園(代表決定戦)
本戦
● 3-1拓大紅陵(2回戦)

直近5年夏大会最高成績:2023年ベスト16

チーム情報

昨年夏はロッテにドラフト4位で入団した早坂響を擁してベスト16に進出しました。昨年のレギュラーは全員3年生だったため、メンバーは大きく変わりましたが、その強さは健在です。

しかし、昨秋はベスト16入りするも専修大松戸(夏シード)に1ー0と惜敗し、春のシード権獲得はなりませんでした。春は本戦に出場するも、拓大紅陵(夏シード)に3ー0と敗れ、夏のシード権獲得まであと一歩及びませんでした。

いずれも私立強豪校に敗れましたが、点差を見てわかるように大きな差はありません。「勝てるんじゃないか」と期待させてくれるチームです。

懸念点を上げるならば、投手の人数です。昨年の夏も早坂投手が4試合すべて投げ抜きましたが、勝ち上がるにつれて投手の人数不足は大きなハンデになります。今の代も本戦は秋と春ともに、エースの須田くんがすべて投げ抜いています。須田くんの負担をいかに減らせるかが鍵になると思います。

注目選手

注目選手は、エースでキャプテンの須田 結太投手です。秋は準優勝の専修大松戸に対して1失点、春も拓大紅陵に対して4安打3失点と堂々たるピッチングを披露しました。

剛速球やすごい変化球を投げるわけではないですが、ゾーンを広く使って勝負できるコントロールがあります。そして、須田くんの一番の魅力は精神的なタフさです。

秋の専修大松戸戦では再三のピンチをしのいで1失点、春の拓大紅陵戦でも微妙な判定や味方のミスなど、集中が切れそうな場面が多くありましたが、崩れることはありませんでした。エースとキャプテンの兼任も納得できる選手です。

注目公立高校 千葉商業高校

画像引用:Wikipedia

公式戦戦績

23秋予選
● 1-6中央学院(予選2回戦)
〇 15⑤0柏(敗者復活戦2回戦)
〇 13-7柏南(敗者復活戦代表決定戦)
本戦
〇 7⑧0野田中央(1回戦)
● 1-6千葉明徳(2回戦)
24春予選
〇 6⑩2検見川(代表決定戦)
本戦
● 0-5四街道(2回戦)

直近5年夏大会最高成績:2021年ベスト16

チーム情報

古豪として知られる千葉商業ですが、ここ数年は夏ノーシードが続いています。しかし、選手の能力は強豪校に負けず劣らずですので、上位進出の可能性は大いにあります。

昨秋は予選で中央学院(夏シード)に6-1で敗れ、敗者復活戦を勝ち上がるも本戦で千葉明徳(夏Cシード)に6-1で敗れベスト32止まりでした。

春は本戦に出場し、四街道(夏Cシード)と対戦しました。四街道は昨秋、選抜ベスト4の中央学院を破るなど勢いがあり、同じ公立高校として負けたくない相手だったと思います。しかし結果は、5-0と四街道の麻生くんに完封されて敗れました。

それでも、下級生ながら中軸を打つ篠宮くん、石川くん、橋口くん、赤坂くんや勝負強さが光る麻生くんなど打線は強力ですし、守りが堅い内野守備陣は強豪校に引けを取りません。また、山本くんと松岡くんの好投手が2人いるため、連戦でも十分に戦えるチームです。

春の四街道戦の敗戦を糧にして、夏の躍進に期待しています。

注目選手

注目選手は、2年生ながら正捕手を務める篠宮 漱太郎捕手です。スローイングや先輩投手に対するリードを見て、捕手のスキルの高さも伝わりましたが、注目は打撃です。

打席での雰囲気がある選手だったため、2年生だと知った時は驚きました。春はヒットこそ少なかったですが、捉えた打球が多く、打撃能力の高さが伝わってきました。

その打撃は強豪校の打者と比べても遜色なく、迫力がある選手です。夏はどんな打撃が観られるのか楽しみです。

注目公立高校 市立千葉高校

画像引用:Wikipedia

公式戦戦績

23秋予選
〇 8⑦1千葉西(予選1回戦)
〇 15-7犢橋(予選2回戦)
● 5-8千葉英和(代表決定戦)
〇 12⑩8渋谷幕張(敗者復活戦1回戦)
〇 10⑥0東総工業(敗者復活戦2回戦)
● 2-9東京学館(敗者復活戦代表決定戦)
24春予選
〇 4―1若松(予選1回戦)
〇 9⑦0柏井(代表決定戦)
本戦
〇 6―2翔凜(1回戦)
● 1-3東海大浦安(2回戦)

直近5年夏大会最高成績:2022年ベスト16

チーム情報

市立千葉は偏差値が高く、進学校のイメージが強いですが、一昨年の夏大会でBシードの西武台千葉を破りベスト16に進出するなど、ここ数年は私立強豪校に肉薄する公立高校です。

昨秋は予選で千葉英和(夏Aシード)に8-5、敗者復活戦は東京学館に0-7といずれも私立の実力校に敗れ、辛酸をなめました。

春は予選から順調に勝ち進み、本戦では私立の翔凜を破り成長を見せましたが、東海大浦安(夏Cシード)に3-1と惜敗し、ベスト32で惜しくもシード権獲得とはなりませんでした。

ただ、千葉経大附や千葉明徳をはじめとした実力校がそろう千葉市内大会で準優勝(決勝はインフルエンザのため不戦敗)するなど、上位進出を狙う力は十分にあります。勝ち上がるためには、やはり強豪校に対して競り勝てるかどうかだと思います。特に今年は習志野、木更津総合、市立船橋、成田といった強豪校がノーシードですので、大会の序盤で強豪校と対戦する可能性は十分に考えられます。

また、懸念点は人数の少なさです。春のベンチ入りは2、3年生のみの11人で、スタンドの新入生も多くはありませんでした。実際に東海大浦安戦では、正捕手のボルセス君が不在の事態にもなりました。少数精鋭でどのような戦いを見せるのか注目です。

注目選手

注目選手は、奥山 大馳内野手です。ベスト16入りした一昨年の夏に、唯一ベンチ入りしていた選手です。

市立千葉は新規格のバットの影響を感じさせないほど打力が高く、その中でも奥山くんは打率が高く、勝負強さもあるため、打線の中心であることは間違いないです。

ただ、市立千葉の打線は好打者が多く、全体的にレベルが高いです。市立千葉打線が強豪校の投手をどのように打ち崩すのか、注目したいです。

注目公立高校 まとめ

今回は2024年の千葉県高校野球夏季大会でノーシードの注目公立高校を紹介しました。記事の途中で触れましたが、今年は多くの強豪校がノーシードのため、序盤から厳しい組み合わせになる可能性もあります。それでも、強豪校と対等に戦う力が十分にあるので、躍進に期待したいです。

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ベースボール信者(@baseball_sinja)

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