2023年 千葉県高校野球夏季大会の結果は以下の通りです。
私が現地で観戦したのは9試合です。
・柏井ー松戸馬橋
・市川ー東京学館
・習志野ー銚子商業
・幕張総合ー専大松戸
・千葉学芸ー市立船橋
・習志野ー市立船橋
・習志野ー千葉商大付属
・志学館ー専大松戸
・専大松戸ー習志野
観客の人数制限もなく、声出し応援も解禁になり、「夏が戻ってきたなー」という感じです。今年の夏大会も非常に面白かったです。
全体の総括
今年の夏大会を観て、改めて千葉の高校野球は戦国であると思い知りました。
今年の夏大会を観て、改めて千葉の高校野球は戦国であると思い知りました。
ノーシードから春の関東大会準優勝校を破ってベスト4入りした高校、春はコールド負けした相手に夏は1点差ゲームを演じた高校など、千葉県高校野球全体のレベルの高さが垣間見えました。
しかし、やはり専大松戸は強かったです。今年のチームは県内無敗という圧倒的な強さを見せました。
今大会では平野くんが本調子ではありませんでしたが、青野くんがチームを支える投球を見せました。また、今大会では接戦や逆転勝利が多くあったため、この大会でまた強くなったのではないでしょうか。
習志野は昨秋ベスト8に入れず春のシードを逃し、春は夏のAシードを獲得したものの専大松戸にコールド負けするなど挫折の多い1年だったと思います。それでも最後の夏は絶対王者の専大松戸をあと一歩のところまで追い詰める素晴らしい戦いぶりでした。選手たちは悔しいと思いますが、習志野の強さと首脳陣の指導力を改めて感じました。
志学館はCシードからベスト4まで勝ち上がりました。準決勝の専大松戸はコールドで敗れましたが、プロ注目の平野くんをノックアウト、中盤までリードする堂々たる戦いぶりでした。着実に力をつけている印象の志学館、甲子園初勝利も近いと思います。
公立校の活躍
幕張総合はプロ注目投手の早坂くんを中心に堅い守りを見せ、ベスト16入りを果たしました。また、4回戦の千葉経大附属戦では、延長11回タイブレークを制する粘り強い野球を見せました。
全試合投げ抜いた早坂くんは、今大会の主役の1人といっても過言ではありません。幕張総合高校の考えて成長するための頭の良さを培う文武両道の校風と、専用グランドがある恵まれた環境もこのような好投手が生まれた要因の1つだと思います。今後も幕張総合高校の活躍に期待しています。
市立柏は3回戦で、今大会ベスト4入りした千葉商大附属に延長タイブレークのすえ敗れました。澤田くんと郡司くんの2枚看板は注目していましたが、千葉商大附属が一枚上手でした。
サヨナラ敗けした瞬間に映し出された、砂を地面に投げつけて悔しがる澤田くんが印象的でした。「結果が全てじゃない」「努力したことが大事」という考え方もありますが、ここまで結果に執着できる選手やチームはとても魅力的です。
結果は残念でしたが、筆者をはじめ心を打たれた高校野球ファンがたくさんいるはずです。今後も市立柏、古豪の復活を期待しています。
甲子園の見どころ 専修大松戸
甲子園に出場する専修大松戸の見どころを紹介します。
1番はやはり、プロ注目投手の平野くんです。千葉県予選は本調子ではありませんでしたが、甲子園までにどこまで調子を取り戻せるかだと思います。そして、本調子の平野くんを高校生が打ち崩すのは相当難しいはずです。
打撃は下位打線まで切れ目がなく、どこからでも点が取れる打線です。特に清水くん、広川くん、上迫田くんの左打者3人が小技も使えて打力もあるため、打線の中でいい働きをしています。この3人の打撃には注目したいです。
また、下級生の活躍にも注目です。クリーンナップを打つショートの中山くん、先ほど紹介したセンターの清水くん、控え投手の梅澤くんは2年生ですが、千葉県予選でも存在感がありました。特に梅澤くんは、平野くんの調子次第では登板の機会が増えるはずですので注目です。
この3人は新チームでも主力となる選手でしょうから、甲子園でどれだけ成長するか楽しみです。
まとめ
夏大会の上位校は以下のようになります。
優勝
専大松戸
準優勝
習志野
ベスト4
千葉商大付、志学館
ベスト8
木更津総合、市立船橋、東京学館、拓殖大紅陵
ベスト16
学館浦安、千葉黎明、千葉学芸、千葉明徳、中央学院、光英VERITAS、八千代松陰、幕張総合
今年は専修大松戸が確実かなと思っていましたが、決勝戦の最後まで分からない大会で非常に面白かったです。
夏大会が終わって少し寂しいですが、とりあえず甲子園に出場する専修大松戸を全力で応援します。頑張ってください!
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