2023年 千葉県高校野球秋大会の結果は以下の通りです。
私が現地で観戦したのは9試合です。
・昭和学院ー専修大松戸
・安房ー習志野
・西武台千葉ー四街道
・幕張総合ー西武台千葉
・幕張総合ー専修大松戸
・千葉経済大附ー専修大松戸
・習志野ー千葉学芸
・専修大松戸ー千葉商大付
・習志野ー中央学院
ベスト8以上が来年の春大会のシードを獲得する秋大会ですが、今大会はベスト8の顔ぶれがいつもと違う印象になった大会でした。また、準決勝では4校すべてブラバン付きの応援と非常に盛り上がった大会でした。
注目校
優勝した中央学院は敗者復活戦から勝ち上がりました。対戦校は、「市立柏」「八千代松陰」「木更津総合」「東海大市原望洋」「習志野」「専修大松戸」と強豪校を破り優勝を決めました。
観戦した習志野戦ではリリーフした颯佐くんが好投を見せました。140キロ台のストレートとキレのある変化球は、高校時代の今宮(現ソフトバンク)を彷彿とさせるピッチングでした。また、打線も木更津総合の好投手石澤くん、千葉くんから4点を奪うなど、本戦6試合で62得点と圧倒的な攻撃力を見せつけました。
準優勝の専修大松戸は、前チームでも活躍していた中山くんや清水くん、梅澤くんを中心に粘り強く戦いました。また、好投手の林くん、巧打者の土田くん、下級生で二遊間を組む牧野くんと鵜澤くんなどの活躍も大きかったです。しかし、昨年の秋と比べてメンバーが固まっていない印象ですので、冬を超えてメンバーがどのようになるか楽しみです。
習志野も5試合で43得点と高い打力を見せ、ベスト4入りを果たしました。その中でも4番を打つ根立くんは強打者の雰囲気が漂い、昨年の市立船橋の篠崎くんを思い出します。守備も堅く、特に下級生で二遊間を組む岡田くんと根本くんは、今後チームを引っ張っていく存在になると思います。
ただ、準決勝の千葉学芸戦でのバントミスの多さや投手力など、まだ十分ではない部分もあるため、春大会で成長した姿を見るのが楽しみです。
注目の下級生
次に注目の下級生を紹介します。
1人目は、専修大松戸の土田 悠翔外野手です。土田くんは主に1番レフトで出場しチームをチームを引っ張りました。
土田くんの魅力は出塁率の高さです。秋大会の打率は.588、準決勝までの打率は.875とハイアベレージでした。
専修大松戸には前チームでも出場経験のある中山くん、清水くん、水谷くんといった好打者が揃い、この3人が打線の中心になると思われました。予想通り秋大会の序盤は清水くんが1番、土田くんが2番を打ちましたが、土田くんの台頭により途中から土田くんが1番を打つようになりました。それにより土田くん、清水くんでチャンスを作り、中山くん、水谷くんが返すといった形で、打線に厚みが出ました。
打線の中心となった土田くんが関東大会でどのような打撃を見せるのか注目です。
2人目は、習志野の岡田 諒介内野手です。岡田くんは今大会、主に3番セカンドで出場しチームを引っ張りました。
岡田くんといえば、夏大会決勝戦での代打ホームランが印象に残っている方も多いと思います。そのホームランでもわかるように、パンチ力のあるバッティングは魅力的です。
ただ、岡田くんの1番の魅力は、しっかりと役割を果たせるところです。凡退しても走者は進める、3塁走者がいる時は最悪犠牲フライといった打撃です。簡単に思えるかもしれませんが、高い打撃能力がないと実践できません。次は強打者の根立くんですので、この打撃ができる選手はとても貴重です。
もちろんセカンドの守備も安定感がありますし、習志野らしい選手だなーという印象です。一冬超えてどれだけ成長するか楽しみです。
まとめ
今大会の上位校は以下のようになりました。
優勝
中央学院
準優勝
専修大松戸
ベスト4
千葉商大付、習志野
ベスト8
千葉経大附、東海大浦安、東海大市原望洋、千葉学芸
ーーーーー春季大会シード権獲得ーーーーー
ベスト16
千葉黎明、幕張総合、多古、東京学館、木更津総合、成田、千葉敬愛、千葉明徳
今大会はベスト8常連の「木更津総合」「拓殖大紅陵」「市立船橋」がベスト8入りを逃し、「千葉経大附」「東海大浦安」がベスト8に進出しました。この流れで春大会も勝ち進み夏のシードを獲得するのか、常連校が巻き返すのか、非常に楽しみです。
また、以下の記事では秋大会を観戦して印象に残った公立高校を紹介しています。興味がある方は是非ご一読ください。
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