【キャッチャー向け】ブロッキングが苦手な原因と改善 ~信頼されるキャッチャーになるために~

技術論

キャッチャーのブロッキングに関して

  • 「ブロッキングの基礎は身に付いているが、パスボールが減らない」
  • 「ブロッキングが上手くいかない原因がわからない」

このように悩んでいる方はいませんか?

ブロッキングは技術だけでなく、考え方意識も重要になるプレーです。原因を理解し、考え方と意識を変えるだけで改善する可能性があるため、ぜひ最後までご一読ください。

ブロッキングの基礎的な技術は、以下の記事で紹介しています。興味がある方は是非ご一読ください。

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ブロッキングが上手くいかない原因は、結論から言うとブロッキングする際に体が浮いているからです。

この記事では、ブロッキングする際に体が浮くとダメな理由原因改善方法を解説します。

また、この記事は筆者の経験や知識をもとに解説していますが、すべてを実践する必要はありません。一部でも実践できるものがあり、少しでも参考になれば幸いです。

ブロッキング 体が浮くとダメな理由

ブロッキングが上手くいかない原因として、体が浮いているからと書きました。そこで、体が浮くとダメな理由を解説します。

まずは以下の2つの画像をご覧ください。

Aは理想のブロッキング、Bは体が浮いたブロッキングの形です。

体が浮くとブロッキングが上手くいかない理由は

  • 股下のスペースが大きくなる
  • 横幅が狭くなる

の2つです。それぞれ解説します。

上の画像は、股下のスペースに関する画像です。

体が浮く(B)と必然的に股下のスペースは大きくなります。スペースが大きいとボールが抜ける確率は高まるため、ブロッキングが上手くいかない原因になります。

上の画像は、横幅に関する画像です。

体が浮かないと腕に余裕があるため(A)横幅が広がります。一方で体が浮くとミットを地面に付けるために腕が伸びてしまいます(B)。

そのため横幅が狭く、横を抜けていく確率が高まるため、ブロッキングが上手くいかない原因となります。

また、画像を見るとわかるように、体が浮いている方(B)が高さがあるため、ベース前でバウンドするような球にも対応できます。

しかし、上記のデメリットベース前でバウンドするような球は少ないことから、体を浮かせる必要はないと筆者は考えます。

ブロッキング 体が浮く原因

体が浮くとブロッキングが上手くいかない理由がわかったところで、次にブロッキングで体が浮く原因を解説します。

ブロッキングで体が浮く原因として考えられることは2つあります。

1つ目は、ブロッキングする際にお腹回りに当てようとしていることです。

お腹回りに当てようとすると、前でバウンドするボールの時に体が浮いてしまいます。

たしかにお腹回りに当てれば、変な方向に弾く可能性が低くなるというメリットもあります。

しかし、お腹回りに当てることに固執して体が浮くことで先ほど述べたデメリットが生じます。また、正しい形でブロッキングをすれば胸や肩、マスクに当てても前に落とせます

そのため、ブロッキングでお腹回りに当てようとする意識は不要だと考えます。

2つ目は、ブロッキングする際に余計な力が入っていることです。

ブロッキングの衝撃に備えるために、体に力を入れる人も多いと思います。しかし、体に力を入れるとボールを弾きやすくなります

堅い壁にボールを当てると跳ね返りますが、柔らかい壁にボールを当てると下に落ちます。脱力することでボールを止めるのではなく、勢いを吸収するイメージです。

そして、しっかり脱力できていれば体が浮くということはなく、理想的なブロッキングの形になります。

ブロッキング 体が浮かないための改善方法

次にブロッキング時に体が浮かないための改善方法を紹介します。

お腹回りに当てようとする余計な力が入っている、いずれも普段のブロッキング練習で少し意識することで改善できます

お腹回りに当てようとするのを改善するためには

  • 胸や肩、マスクに当てて前に落とす感覚を掴む
  • 正しい形を意識する
  • ベース前でバウンドするような球は諦める

の3つを意識します。最も大事なことは、お腹回り以外でもブロッキングできることを知るということです。

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そして、お腹回り以外に当てても弾かず前に落とすためには、正しい形を意識することが重要です。

また、初めに触れましたが、正しい形だとベース前でバウンドするような球は対応できません

その球に対応するためには応用の技術が必要になります。今回は体が浮かないことを目的とするため、止められないと割り切りましょう。

次に、ブロッキングする際に余計な力が入るのを改善するためには、脱力することです。

脱力するコツは、ブロッキングの形を「作る」のではなくストンと「落ちる」イメージです。

先ほども触れましたが、体に力が入るとボールが弾きやすくなりますし、ボールが当たる痛みが軽減されることもありません

それらも頭に入れて、とにかく「脱力」を意識するようにしましょう。

ブロッキング まとめ

今回の内容をまとめると、以下のようになります。

ブロッキング まとめ

  • ブロッキングが上手くいかない原因は、体が浮いているから
  • 体が浮くと股下を抜けやすくなる、横幅が狭くなる
  • 体が浮く原因はお腹回りに当てようとしているから、余計な力が入っているから

ブロッキングが上手くいかない原因と、その改善方法について解説しました。

キャッチャーのブロッキングは、ピッチャーが安心して低めに投げ切るための重要な技術です。

ブロッキングへの苦手意識をなくし、信頼されるキャッチャーを目指してください。

ピッチャーに信頼されるためには、キャッチングの技術も重要です。

別記事でキャッチング技術について解説しているため、興味がある方はぜひご一読ください。

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