浦和学院や花咲徳栄をはじめ、全国トップクラスの私立強豪校がひしめく埼玉県の高校野球。
しかし、決して公立校が後塵を拝しているわけではありません。
限られた練習環境やグラウンド条件の中で、緻密な戦略と高い意識で私立シード校を脅かす公立の実力校・伝統校が数多く存在します。
そこで本記事では、2026年秋季大会を実際に観戦して印象に残ったチームを紹介します。
高校でも野球を続ける中学生の進路選択の参考になれば幸いです。
また、以下の記事では直近5年の戦績をもとにした埼玉の公立強豪校を紹介しています。
※筆者が観戦した感想やネットの記事を参考にしている点、ご了承ください。
春日部工業高校

- 所在地:春日部市(東部地区)
- 直近5年夏大会成績:2023年3回戦
- 偏差値:45(参考:みんなの高校情報)
秋戦績
新人戦
〇5-4草加南(1回戦)
〇6-3獨協埼玉(2回戦)
〇4-2叡明(シード校決定戦)
秋季地区予選
〇10-6久喜北陽(代表決定戦)
秋季県大会
〇12-5川口青陵(1回戦)
〇3-2川口工業(2回戦)
●1-4埼玉栄(3回戦)
秋季大会総評
新人戦では、2025年夏に甲子園出場を果たした私立の強豪校である叡明を撃破。
さらに県大会でも強豪校を打ち破ってきた難敵を下し、見事にベスト16進出を果たしました。
大宮東や市立川越など、公立の強豪校が苦戦した大会でしたが、その中で24年ぶりのベスト16入りと快進撃を見せました。
チーム情報
チームの強みは、何と言ってもバッテリーを中心とした堅実な守備です。
エースの室越くんは、変化球でも確実にカウントが取れる抜群の制球力を持ち、大きく崩れることがありません。
そこにキャッチャー亀井くんのインサイドワークと、相手打者に的を絞らせない配球術が加わることで、相手打線を抑え込みます。
攻撃面では、送りバントを確実に決める手堅さが光る一方、勝負どころで一本が出る勝負強さも兼ね備えています。
下級生ながら非凡なバッティングセンスを見せる本田くんをはじめ、打線の軸となる主力打者が複数いるため繋がりが良く、出塁を得点へと変える効率的な攻撃を展開。
チャンスでの残塁の少なさが、接戦をモノにする大きな強みとなっています。
部員数も30人前後と公立高校にしては多く、24年ぶりのベスト16入りも納得です。
越ヶ谷高校

- 所在地:越谷市(東部地区)
- 直近5年夏大会最高成績:2025年 ベスト32
- 偏差値:64(参考:みんなの高校情報)
秋戦績
新人戦
〇3-2開智未来(1回戦)
〇9-3草加東(2回戦)
〇2-1三郷北(シード校決定戦)
秋季地区予選
〇8-5草加南(代表決定戦)
秋季県大会
〇3-2越谷西(2回戦)10回タイブレーク
● 1-10叡明(3回戦)7回コールド
秋季大会総評
昨夏を主軸として経験した選手が投打の大黒柱としてチームをけん引し、ベスト16入りを果たしました。
全6試合中3試合が一点差ゲームと接戦が多かったですが、粘り強くものにしてチーム力が高まりました。
県大会の越谷西戦でも、延長タイブレーク2死1点ビハインドの場面で逆転サヨナラタイムリーが出るなど、この代の強みと言っていいかもしれません。
チーム情報
越ヶ谷高校の大きな特徴は、県大会でも使用される越谷球場が学校と目と鼻の距離であり、ホーム球場のようになる点です。多くの観客からの温かい声援が選手を後押しします。
守備面では、長身から繰り出されるエース・田中くんの速球と変化球の緩急が相手打線を翻弄します。
内野の守備陣はショートの富間くんを中心としてレベルが高く、安定感が高い。また、キャッチャー・中井くんの安定したスローイングも大きな魅力です。
さらに高みを目指すべく、2番手以降のピッチャーの台頭が待ち望まれます。
攻撃の軸となるのは、勝負強さを誇る片桐くんです。県大会の初戦で見せた、一点ビハインドの2死から放った逆転サヨナラタイムリーや、昨夏の特大ホームランが印象的です。
下位打線にさらなる厚みが加わることで、攻撃力は一段と増すはずです。
部員数は25人前後で、文武両道を目指すチームです。一冬超えてどのようなチームになるか注目です。
まとめ
2026年の秋季埼玉県大会を観戦して、印象に残った公立高校を紹介しました。
高校でも野球を続ける中学生の参考になれば幸いです。
また、当サイトでは高校球児に向けた技術的な内容も多く発信しています。
興味がある方はぜひご一読ください。


