「キャッチングがうまくできない」
「理想のキャッチングがわからない」
これらの悩みを抱えている方は多いと思います。キャッチングは重要性を理解することで、理想のキャッチング、練習方法がわかります。
しかし、キャッチングの重要性が曖昧のままだと、練習方法がわからず上達しません。
この記事を読むことでキャッチングの重要性を理解でき、必要な技術と練習方法もわかります。
結論から言うと、キャッチングで大事なのは音と見せ方です。
キャッチング 重要性
キャッチングの重要性を考えるうえで、キャッチングの目的について触れます。
キャッチングの目的は
- 審判にストライクと言ってもらう
- ピッチャーが投げやすくする
この2つです。それぞれ解説します。
審判のためのキャッチング
みなさんはSNSで「ボールをストライクにするキャッチング(フレーミング)」と評している人を見たことはありませんか。 (比喩の方もいると思いますが、、)
はっきり言って、ボールをストライクにするキャッチングはありません。なぜなら、審判はキャッチングを見ていない (見えない) からです。
この動画でわかるように、野球中継の視点と比べて、審判の視点ではボールを見ているとキャッチングが視界に入りません。実際に1試合、主審をやってみると実感すると思います。
では何のためにキャッチングの練習をするのか。それは、ストライクをボールと判定されないためです。
「審判はボールしか見えないんだから、キャッチングでストライクがボールになることはないんじゃないの?」
その通りで、審判はキャッチングを見ていないため、見せ方は重要ではありません。重要なのは音です。
実際に審判の方に聞いた話だと、審判は機械ではないため、「ストライクかなぁ、」というコースが少なからず存在します。そのコースに来た時のキャッチング音が「バシッ!」と鳴ると、ストライクコールをしやすいです。
しかし、キャッチング音がイマイチの場合、審判はストライクコールを一瞬ためらってしまい、ボールにしてしまうことがあるそうです。
このように、音でストライクがボールと判定されることがあるため、審判のためのキャッチングでは音が重要です。
投手のためのキャッチング
投手のためのキャッチングで重要なのは、見せ方と音の2つです。
見せ方が重要な理由は、審判と異なり、投手視点からだとキャッチングがしっかり見えるからです。
そして、キャッチングでミットが流れる(動いてしまう)と、「狙っているところからずれている」と感じてしまい、調子が悪いと錯覚してしまいます。
そのため、キャッチングする際にしっかり止めてあげることで、投手が自分の調子を把握して投げられます。
音が重要な理由は、体感球速が変わるからです。キャッチング音が良いと、イマイチの場合と比べて球速が 10km/h 速く感じると言われています。(体感のため正確なデータはありません…)
そのため、キャッチング音が良いとピッチャーが「今日は調子がいい」と感じ、余計な力みがなく投げることができます。
反対に、キャッチング音が悪いと余計な力みが生じてしまい、ピッチャーの不調につながってしまいます。
これらの理由から、音と見せ方を意識したキャッチングが重要であることがわかります。
キャッチング 練習方法
キャッチングの重要性を理解したところで、理想のキャッチングに近づくために練習をしましょう。
良い音を鳴らす方法
キャッチングで良い音を鳴らすためには、キャッチャーミットの選び方や手入れの仕方など大事なことがいくつかありますが、今回は技術面を解説します。
キャッチングで良い音を鳴らすためには、「キャッチャーミットの芯で捕ることが大事」とよく言われます。しかし、キャッチャーミットの芯と言われてもピンとこない方も多いと思います。言い換えると「ボールと垂直に当たる箇所」です。
物体は垂直に当たるときに最も大きい音が鳴ります。逆に、斜めに当たると大きい音は鳴りません。
写真の赤い部分がキャッチャーミットの垂直に当たる、いわゆるキャッチャーミットの芯になります。
これは型によって少しづつ場所が変わるため、自分で確認してみてください。そして、キャッチャーミットの芯がわかったら、常にそこでキャッチングするように心がけましょう。
また、音を鳴らすために、捕球する瞬間にミットを前に出して、ぶつけるように捕球する方もいると思います。しかし、その捕球方法はあまりおすすめできません。理由としては
- 腕が伸びてしまうため、打撃妨害のリスクが生まれる
- ミットが余計に動く
- 体に余計な力が入り、ショートバウンドや盗塁の対応に支障が出る
からです。ミットの正しい位置で捕球することに注力すれば音はしっかり鳴るため、その他のことはあまり意識しなくてもよいと思います。
ミットをしっかり止める方法
キャッチングの見せ方について解説します。先に伝えますが、キャッチングの見せ方はある程度で十分です。
- 映像で確認したら、明らかにミットが止まっていない
- ピッチャーがキャッチングに対して不満がある
という場合は練習が必要です。
しかし、そうでない場合は練習は必要ありません。理由は、理想のキャッチングを追い求めてしまい、他がおろそかになるからです。
見せ方はピッチャーが投げにくくなければ十分で、それ以上の効果はあまり見込めません。それならば、他の練習をする方がチームの勝利に貢献できます。
そのうえで、キャッチングでミットをしっかり止める方法を解説します。ミットをしっかり止めるために意識することは、「外から内へ」です。
動画の方がわかりやすいため、こちらを参考にしてください。(自分が伝えたいことは同じなのですが、動画内の人の方が筆者よりも上手いです)
「ミットは動かすな」と言われたことがある方も多いと思います。
しかし、止めようと思うとボールの勢いに負けて、ミットが流されてしまいます。そのため、少し動かすくらいの意識を持つ方が、ミットがしっかり止まります。
キャッチング まとめ
今回の内容をまとめると以下のようになります。
キャッチング まとめ
- キャッチングの目的はストライクをボールと言われないため、投手が投げやすくするため
- 音はキャッチャーミットの芯で捕ることを意識する
- 見せ方は「外から内へ」を意識する
他にもキャッチャーミットの手入れ方法や選び方も重要です。
以下の記事ではキャッチャーミットの手入れ方法を紹介しているため、興味がある方は是非ご一読ください。
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